この度、漢方薬の煎じ薬の外来を始めました。
現代の日本漢方に大きな足跡を遺した故・大塚敬節先生のオリジナル
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料金
来院
- 煎じ薬の処方料(1.000円)
- その他、通常の保険診察の料金や各種の検査料など
オンライン
- オンラインのシステム利用料(1.000円)+煎じ薬の処方料(1.000円)
- その他、通常の保険診察の料金や各種の検査料など
お薬に関して
お近くで漢方薬の煎じ薬に対応している薬局をご指定ください。処方箋を郵送させていただきます。
お心当たりのない場合は、ご相談いただければ幾つか候補をご紹介できる場合があります。
煎じ薬外来の趣意書
この度、煎じ薬の外来を始めました。
漢方薬の使用法には、いろいろな形があります。現在の日本で中心になっているのはエキス製剤で、これは工場で煮出した薬を粉にしたものです。
日本で健康保険を用いた診療で使われているエキス製剤は、主に昭和の名医である大塚敬節先生の処方が基本となっています。大塚先生と当時の医師会会長であった竹見太郎先生が中心となって、漢方薬の保険利用を推し進めたという歴史があります。
実は、その際に現在の保険漢方に直接関係のある問題が起きています。保険の登録に関して、行政から「使用する生薬をできるだけ減らすように」という指導が入ったと聞いています。そのため、大塚先生が実際に使っていた処方とエキス製剤を比べると、かなり内容が異なる場合があります。有名なシェフが自分のレストランで出している料理と、有名シェフ監修のコンビニ惣菜の関係を想像していただければ、イメージしやすいかと思います。
私が初めに漢方を学んだのは、東京女子医大附属の東洋医学研究所でした。そこは、大塚先生とご縁が深く、大塚先生の最後の弟子である松田邦夫先生の下で漢方を学ぶ機会を得ました。
松田先生に聞いた話では、大塚先生は常に黒皮の手帳を持っておられて、それを見ながら漢方薬を処方されていたそうです。その手帳の中身は、誰にも見せませんでした。松田先生がどうやって中身を知ったかに関しては面白いお話を聞きましたが、ご本人が存命中の為ここではお話しません。
私は、幸いに大塚先生の処方を知る機会を得ました。松田先生が高齢のために引退され、大塚先生の処方が失われることが惜しいと思っています。
煎じ薬の外来では、大塚先生の処方を基本とした煎じ薬による治療を行います。
煎じ薬の外来を通じて皆様のお力になりたいと思っています。
しずかクリニック 静貴生