漢方は、長く飲まないと効かない!?
『漢方薬は、長く飲まないと効かない』という意見を、よく耳にします。
果たして、これは正しいのか?
結論から言えば、漢方薬の種類と治療の対象によって違います。
例えば、風邪に対して用いる漢方薬は、きちんと使えば非常に早く効果が出ます。めざすは、10分単位!
女性の月経困難症に対して用いる漢方薬は、月経周期で2-3回分程度。
加齢に伴う症状に対しては、時間がかかることもあります。
こんな感じで、『どの症状に対して、どの薬を使うか?』によって、かなり違います。
私が漢方を学び始めたころに一番影響を受けたのは、東京の松田邦夫先生です。松田先生は、昭和漢方の大家・大塚敬節先生の最後の弟子で、日本漢方界の重鎮です。
その松田先生は、『漢方は、治療であると同時に検査です。』と仰っていました。
治療によって症状がよくなれば、それは診断が正しかったということでもあります。
判断がなかなか難しい時もありますが、漢方をやっている醍醐味でもあります。
『きちんとした目標をもって、しっかりと評価しながら』、これが基本にして奥義だと感じています。
実際の治療に関して、気になる方は、主治医の先生にご確認ください。
もしかすると、熱く語られすぎて困ってしまうかもしれませんが……、
そこのところは、自己責任ということでお願いします。
(;^ω^)