『癌証』の治療、『補剤』
がんや癌の治療に関係して、体力や気力が弱った状態となる『癌証』。
気力や体力が弱った状態は、漢方的には『虚』として扱われることが多いです。
『虚』とは、体に必要なものが足りない状態です。
例えば、『気』が足りなければ、『気虚』と言われます。
以前に載せた、『ヨワヨワ型(気虚)』のスコア表を引用します。
気虚タイプ スコア表
ない | 少し | 時々 | いつも | 非常に | |
疲れやすい | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
息切れしやすい | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
動悸が多い 落ち着かない感じ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
めまい・立ちくらみが多い | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
風邪をひきやすい | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
静かなのが好き 喋るのがおっくう | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
声が小さい 声に力がない | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
風邪をひきやすい | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
気虚スコア ≧21 気虚タイプ
20-18 傾向あり
≦17 違う
イメージがわいてきましたか?
『人体に必要なもの』が『足りない』のが、『虚』
それならば、『人体に必要なもの』を『補う』ことで治療すればよいのでは??
この『補う』タイプの治療を『補(ほ)』と呼びます。
そして、『補』に使う薬が、『補剤(ほざい)』です。
さらに、『補剤』を代表するのが、『3大補剤』!!
①補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
②十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
③人参養栄湯(にんじんようえいとう)
この3つです。