夏の食養生 ~スイカ~
夏と言ったら、やはりコレ!
スイカ
中医学では、
スイカは、味が甘く、体を冷やす性質があると考えます。
効能は、
・解暑清熱 : 体の熱を取る
・生津止渇 : 体液を増やして渇きをいやす
・利尿 などの作用があります。
別名は、『天然の白虎湯』!
白虎湯は、熱の症状に効く代表的な漢方薬です。
『豚は、鳴き声以外は全部食べられる!』なんて言われますが、
スイカは、果肉も果汁も種も、薬として用いることができます。
口の渇き、尿が濃い、のどが痛い、口内炎、いろいろな症状に効きます。
ただ、体を冷やす作用が強いだけに、小児には注意が必要です。
小児は胃腸の機能がまだシッカリしていない場合があり、スイカを食べすぎると胃腸の調子が悪くなる等が起きやすいのです。
何事も、ほどほどが大切ですね。
・・・、・・・、
『スイカは、果肉も果汁も種も、用いることができます。』なんて書いているけど、
“アレ”はどうした??
スイカを食べると、いつも後に残るモノ。
そう、スイカの皮!
トウモロコシの芯と並び、使い道に困ってごみ箱行きになってしまう、スイカの皮。漬物にしたりすることもあるけど、中医学的に何とか役に立つ方法はないのか?
そんな方に、朗報です!
中医の食養生では、コレにも出番があるのです!
用意するのは、
スイカの皮の白い部分(緑の皮はむく):100g、 緑豆:100g、
白キクラゲ:5g、 氷砂糖少々
緑豆と白キクラゲを水に浸し、先に水に入れて煮立たせ、弱火で火を通します。
その後、スイカの皮と氷砂糖を入れ、一分煮て、出来上がりです。
甘さをお好みに調整して、飲み物として、どうぞ!
特に小児の飲み物としておススメですが、下痢をしやすい人は飲みすぎに注意です。