コロナウイルスの影響で、このところ手などを洗ったり消毒したりすることが多いです。
聞いた話だと、手荒れで悩む人が増えて、皮膚科が込み合っているそうです。
今回は、漢方の塗り薬に関してです。
紫雲膏。
保険で使える漢方の塗り薬として、広く使用されています。
あせも、ただれ、痔核、外傷、うおのめ、あかぎれ、ひび、しもやけ 等に効果があるとされます。 (注1)
がんの漢方治療に関しては、放射線療法による皮膚障害にも有効です。
保険では、『火傷、痔核による疼痛、肛門裂傷』の塗り薬として収載されています。
この紫雲膏、華岡青洲が作った塗り薬です。
華岡青洲は、江戸時代の医師で、確実に確認できる範囲で歴上はじめて全身麻酔による乳がんの手術に成功した医師として有名です。 (注2)
他にも、「中黄膏」などの塗り薬を作っており、色で効果が分かるようにしていたと聞きました。
紫雲膏には、独特のにおいと色があります。
手に使う際などは、服などにつかないように、塗った後で手袋をするなどしていただいた方が良いかもしれません。
(注1)一般財団法人 青洲の里 のHPより
(注2)中国では、三国時代の華佗が全身麻酔で手術をしたという記載がありますが、不確かです。
(注3)華岡青洲の写真は、ウィキペディアより転載。 なんとなく、阿部寛や益岡徹に似ているような……(;^ω^)