体質別・養生法
~ヨワヨワ型(気虚)~ オススメ食材・ナツメ
体質別・養生法
今回は、ヨワヨワ型(気虚)のオススメ食材
『棗(ナツメ)』 です。
この、ナツメ
中国ではありふれた食材ですが、日本ではアンマリお目にかかりません。
ネットで検索してみましたが、ドライフルーツの形で流通しているのが多いみたいですね。北陸地方では、栽培しているところがあるみたいです。
棗は、古くから『五果』の一つ として珍重されてきました。
『五果』は、桃・李・梅・杏・棗
甘くて、体を温める作用があり、『気』と『血』を補う作用があります。
中医学的には、次のような方におススメです!
胃腸虚弱で食が細い場合や下痢気味の時、『気・血』の不足、栄養不良、不眠、神経衰弱、貧血気味でめまいがする、等々、
全体として、弱っていてしんどい人向けです。
西洋医学的には、
白血球の減少、血小板の減少、肝硬変、アレルギーなんかにも良いらしい。
また、癌患者、特に放射線や抗癌剤による治療中には棗を食べると良いそうです。 ①
臨床的にも、癌と『冷え』の関連は強く、よくよく話を聞いてみれば多くの癌患者さんが冷えを訴えます。
『冷え』の治療は、『温める』。体を温める食材を取り入れた生活が大切です。
逆に、オススメでないのは、
体内の水分代謝が悪い場合、腹部の膨満、舌のコケが厚い、肥満、歯のトラブル、糖尿病など
こんな人は、食べ過ぎは避けるべし。
中国の西方の特産物に、 『哈密(はみ)なつめ』があります。
これの特徴は、とにかくデカい!
写真で、ご確認ください。
中国西域は、砂漠が広がり、日照時間が長い地域です。
太陽光発電や、風力発電が盛んな地域でもあります。
太陽の光をたくさん受けて育ったナツメ、味も濃厚です。
① 実は、日本的な食養生の立場では、果物は体を冷やすとして癌患者さんにはオススメではありません。
ドライフルーツだと、冷やす作用が弱くなるとされます。このアタリは、流儀によって解釈の違いがあり、混乱しやすいところです。