小児科漢方
実は、小児科の医療でも漢方薬は活躍しています。
疲れやすい、元気がない、お腹を痛がる、風邪をひきやすい、夜泣きがひどい等の症状は、漢方薬の良い適応になります。
もちろん、処方の分量は年齢や体重に合わせて調節が必要です。
病態に合わせた処方の選択が重要であるのはもちろんのこと、
きちんと飲んでもらえるかも大切です。
そんな時、おススメなのが小建中湯です。
小建中湯は、
『小』は、大中小の小。やさしく、ぐらいの解釈で良いかと。
『建』は、建て直し
『中』は、お腹(おなか)。腹部症状が重要な目標です。
『湯』は、スープ
合わせて、『やさしくお腹の調子を立て直すスープ』です。
体力がなく疲れやすい、風邪をひきやすい、腹痛がよく起こる、体重がなかなか増えない、
そんなお子さんによく使う漢方薬です。神経質や夜泣きにも適応があります。
小児科において、お腹の症状以外にも広く使われる漢方薬です。
この薬、粉末飴が入っていて、甘い味です!
他にも、桂枝(シナモン)も入っていて、香りも良い薬です。
『他の薬は飲みにくい』という場合でも、喜んで飲んでもらえることが多いです。
他にも、ゼリーに混ぜて飲んでもらったり、いろいろな方法があります。
グーグルで『漢方 ゼリー』で検索すれば、次のようなものが出てきます。
とにかく、『いかに喜んで飲んでもらえるか』が重要です。
これら以外にも、いろいろな方法がありますが、また別の機会に。
個人の感想ですが、小児科漢方は教科書的な形で効きやすいと感じています。やはり、期間が比較的短く病態が複雑になっていないからなのでしょうか?