院長の漢方の流派
漢方・中医学は、その歴史の中でいろいろな流派が生まれています。
院長の漢方の流派を整理してみました。
私が初めに漢方を習ったのは、東京女子医大附属の東洋医学研究所クリニックです。
ここで、漢方界の巨匠・大塚敬節先生の系統の漢方を学びました。
現・日本東洋医学会会長の佐藤先生と、現・東海大学医学部漢方教室の新井先生にご教授いただき、また幸いに大塚敬節先生の最後の直弟子である松田先生にもご指導いただく機会を得ました。
その後、中国の上海中医薬大学に留学しましたが、この時には李其忠導師(直接の指導教授を中国では導師と呼びます)に臨床と論文のご指導を頂きました。
李導師は、中医基礎理論を創設した張老師の直弟子で、養生学でも有名な教授です。また、傷寒論・温病にも通じておられます。
また、中国では、白老師にもご指導をいただきました。
白老師は、清王朝の御医(皇帝や貴人の治療にあたった宮廷医師)のご家系で、御医であった祖父から指導を受けた方です。
帰国後は、東京のがん研有明病院で漢方サポート外来を創立した星野先生に、癌の漢方治療と古方派を教えていただきました。
古方派は、日本漢方が成立するうえで中心的な役割を果たした流派です。
それから、大阪医科大学の健康科学クリニックで、後山先生のご指導のもとで日本東洋医学会の漢方専門医を取得しました。
図にまとめると、以下のようになります。
診療スタイルとしては、漢方的に治療の方針を立てて、中医学的に分析を進めることが多いと感じています。