胃腸炎の漢方治療 ~五苓散~

 

  漢方を学び、上手く使いこなそうと思えば、実際の経験は欠かせません

  実際の経験の中でも、自分自身で試すのはモノ凄く勉強になります

  その時の症状に合わせて、どの薬が良いか?漢方薬の味や効き方も分かり、説明に深みが出たりもします。

 

  私自身が、急性胃腸炎で、かなりヘロヘロになったことがあります。

          ぐったり・・・ _(:3 」∠)_

  下痢が続き、口が乾き、水分をとっても尿の出が悪い。これは困った、どうしよう??

  その時に思い出したのが、五苓散!

 

  五苓散は、『喉が渇いて、尿が出にくい』のが主な使用目標です。(注1)

  幸いなことに、手元にあった!これは、さっそく使ってみなければ!

  そんなワケで、使ってみると、確かに口の渇きが改善し、尿の出がよくなりました。

  『これが、五苓散の“口渇+尿が出ない”か!』と実感できました。

  傷寒論は、1800年ほど前に張仲景が書いたと言われる本ですが、

  あえて言おう、張仲景さん、ありがとう

        サンキュゥ  ♪(o ̄∇ ̄)/

 

  下痢の回数は半分ぐらいになりましたが、まだ続いています。

  口の渇きがなくなったので、五苓散の病態ではなくなったと判断し、それから先は『藿香正気散』という薬に替えると、ようやく下痢も治まりました。

  口が乾いて水をたくさん摂っても、口の渇きが治まらない。『これはひょっとして、五苓散か?』と思って試してみると、確かに効果を実感できた。そんな体験です。

 

  胃腸炎口が乾いて水を飲むと、すぐに水を吐き出してしまう。まるで『マーライオン』(失敬!)のような状態の嘔吐を、『水逆』と呼びます。

  五苓散は、このような状態にも用いられます。

     オエーー!!!!

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人爻爻爻爻爻爻ノ
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  これから食事の方、失礼!

       <(_ _)>​​​​​​​

 

  『飲むとすぐに吐き出してつらいのに、飲めないよ!』という方、実は奥の手があります。

  五苓散のエキスを、座薬のカプセルに入れて、座薬として使う!

  上からがダメなら、下から。経直腸粘膜的に効かせる!というワケですね。

  それで嘔吐が治まってきたら、口から飲む形で治療すると、結構うまくいくことがあります。

  小児科の先生から、教えていただきました。

 

  ウイルス性の胃腸炎などは、なかなか特効薬がありません。

  症状がきつい時には、つらくて、本当に何も手につきません。

  症状をうまくコントロールできれば、かなり楽になります。

 

  嘔吐や下痢でつらい時は、口から物が摂れるかどうかがキモです。経口摂取が無理なら、点滴なども考えなければなりません。

  腹痛が強かったり、血便が出たり、グッタリしてしまっている時には、重大な病気のこともありますので、早めに専門医への受診をお考え下さい。

 

(注1)

 傷寒論、勿誤方函口訣などに載っています。