漢方と現代医療 ~統合医療を中心に~

 

  前回、伝統医学の中で漢方の位置づけをお話ししました。

  では、現代医学の中で、漢方の位置づけはどうなるのか?

 

  漢方は、『統合医療』の中に位置づけられることが多いです。

  では、統合医療とは、何か?

  これについて、厚生労働省のHP(注1)から、解説を交えつつ引用します。

 

  いわゆる『統合医療』は、以下のようにまとめられます。

 

 

  この分野で先進的なのは、アメリカです。

  『国立補完統合衛生センター』(略称: NCCIH、National Center for Complementary and Integrative Health)が設立され、多額の国費を投じて研究がおこなわれています。

  国立補完統合衛生センターでは、

 

 

  さらに、

  相補(補完)・代替療法は、具体的には、以下のように分類されます。

 

                                     (2017/3/16現在)

 

  『漢方が、ないじゃないか!』というツッコミがありそうですが、

  歴史的に、漢方は、伝統的中医学の枝のひとつです。

  漢方は、中国から断続的に伝来した医学体系が、特に江戸時代に日本化された形です。

 

  現代の日本においては、統合医療は、以下のような位置づけです。

 

 

  また、漢方に関して、以下のような記述があります。

  【「漢方医学」に関する補足説明 】

※現在、大学での医学教育として、漢方薬に関する教育が実施されてます。
※日本医学会の分科会として、日本内科学会などと同じく、日本東洋医学会があり、専門医制度が設置されています。

 

  実は、私は、日本統合医療学会の和歌山支部の支部長です。

  漢方に関して、世界に対し、どの様に主張していくかが、今の時代にはますます重要になっています。

 

  今回は、現代医学における漢方の位置づけをお届けしました。

  字が多くなるので、スライド風にしてみたり色々と工夫してみましたが……

  読みやすくなっていると、いいなァ。

                          (;^_^A

 

 

 

(注1)

 『統合医療情報発信サイト』 

  http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/about/index.html